仕事の完璧主義を手放す

絵描きの経験が職場の日々にどう効くか。

Jen
2026年9月3日
Jen
SlowProductivityコミュニティの著者
仕事で細部に埋もれて燃え尽きたという記事の見出しが入ったコラージュ

こんにちは、Jen です。SlowProductivity というコミュニティを運営しています。成果を落とさずに速度を落とすことについて書いています。

私は仕事で完璧主義に苦しみ、細かいところに埋もれるのが好きで、その分すぐに燃え尽きました。あるとき、絵で犯していたのとまったく同じ間違いを仕事でもしていると気づくまでは。

私はグラフィックの仕事をしていて、小さな細部が好きでした。何時間もかけて丁寧に描き込み、どの部分も正確で磨かれているようにしていました。ところが水を取りに一分ほど離れる。戻って新しい目で見ると、絵が文字どおり崩れているのが急に見えるのです。丁寧に描いた細部はすべてそこにあるのに、全体がどうしても成り立っていない。

知り合いの絵を見ました。ずいぶん速く、ぎこちなくさえ見える描き方で、丁寧でもない。それなのに全体はまとまっていて、目に心地よい。こちらは細かく描き込んであるのに、あちらほどよく見えないのです。

うまく見える秘密は、あらゆるものを細かく描こうとせず、大事なところだけに集中していたことでした。主役の一点で目を引き、あとは軽い背景として残していたのです。

同じようにやってみることにしました。小さな強調をいくつも置くのをやめ、いちばん大事なものだけを大きく明るく際立たせる。絵の中に「空気」、つまり手をつけない場所を残すことを自分に許し、質感を積み上げるのではなく、広く軽い筆づかいで対象の本質を伝える。すると、うまくいき始めました。絵が一つのまとまりに見えたのです。

section を区切る飾りの星

職場の日々でも、まったく同じことが起きました。小さな仕事に埋もれて、あの描き込みすぎた絵と同じように、また肝心なところを取り落とす。案件を全体として見る代わりに、細部に潜り込んでいました。

たとえばメールのたった一文を、完璧な調子を求めて長々と書き直せてしまう。それでも結局は三秒で斜め読みされる。すでに役目を果たしていた文章を磨き込んだせいで、メールは遅れて出て行きました。

黒塗りの書類、書類の山、噴火する火山を組み合わせた、職場の日々を表すコラージュ

結局、やり方を変えました。行き詰まっている自分を捕まえ、無理のない区切りを自分に置きます。

「これにずいぶん長く座っているな」という感覚を、前より頻繁に捕まえられるようになりました。そして問いかけます。「この一時間やってきたことは案件を前に進めているのか、それともまた質感に埋もれているのか」

絵を描くときに、全体が大丈夫か確かめるためカンバスから離れたのと、まったく同じことです。

小さな作業を一つずつ計り始めたわけではありません。ただ大きめの仕事には規則を入れました。三十分で本質だけをやって次へ進む。これで細部に潜り込む機会を自分に与えずに済みました。

section を区切る飾りの星

そして一日を仕事でぎゅうぎゅうに詰めるのもやめました。絵の中の小さな筆跡の山と同じことだからです。時間の二割から三割を意図して空けています。それが燃え尽きから守ってくれる、あの「空気」です。

この決まりを忘れないように、自分のアプリに短い覚え書きとして残しました。

完璧主義への三つの決まりを書いた TaskNote Windows 版のノート

こうした覚え書きを紙のノートよりパソコンに置きたいなら、そのためのアプリがあります

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