手元優先という作り方

要点:

手元優先とは、まず自分の端末の中の台帳に保存し、サーバーへ送るのはそのあとにする作り方です。ふつうのウェブアプリは回線が止まると一緒に止まります。手元優先のものは、そもそも気づきません。

🎬 流し見と、手元にある一本

映画を回線越しに見る場合と、すでに手元にある場合を並べてみます。

  • 回線頼み。 再生を押すと読み込みが始まり、回線が切れれば、あとは回る印を眺めるだけです。線につながれています。
  • 手元優先。 ファイルはもう手元にあります。押せば動きます。回線は関係ありません。
  • 同期。 そのうえで、たまたま網につながったときに、その一本が静かに新しくなる姿を想像してください。

TaskNote は後者です。 開くたびにサーバーからノートを取り寄せてはいません。ノートは手元にあります。

🐌 よくある作りの困りごと

いまの多くのサービスは、回線ありきで作られています。

  • 一つひとつがサーバーへの問い合わせ。 打鍵も、押下も、印をつけることも。
  • 待たされる。 たいていは一瞬。ときにはずいぶん長く。
  • 昇降機、隧道、宿の頼りない無線。 アプリは読み取り専用に落ちるか、誤りを返すかで、仕事は止まります。

⚡ 仕組み

本体は手元の端末にあります。雲の上にあるのは控えであって、原本ではありません。

  1. 手元に書く。 打っているそばから、端末の中の暗号化された台帳へ入ります。百分の一秒の世界です。
  2. 背後で同期する。 別の働き手が回線を見ていて、つながっていれば変更を上へ送ります。つながっていなければ待ちます。
  3. 突き合わせる。 二台の端末で回線のないまま同じノートを直しても、両者が再び出会った時点で変更はまとめられます。
先に手元へ保存し、あとから背後で送る流れ

🏆 この作り方を選ぶ理由

速さのためだけではありません。何より、あてが外れないようにするためです。

クライアント側の暗号化と合わされば、これはもう web の頁というより、私的な蔵に近いものになります。

  • 引っかかりがない。 いま打った一文字を映すのに、画面がサーバーの返事を待つことはありません。
  • どこでも使える。 機内でも、車中でも、地下でも、山小屋でも。ノートは一緒に来ています。
  • こちらの不調も関係ない。 サーバーが落ちていても、手元でそのまま書き続けられます。

思いつきが電波を待つ必要はありません。

❓ よくある質問

端末の容量を食いますか。

文章はほとんど重さがありません。『戦争と平和』でおよそ三メガバイトです。数千のノートでも、写真一枚より軽く収まります。

同期の前に頁を閉じたらどうなりますか。

書いたものはすでにブラウザの永続的な保管場所に入っています。回線のないまま閉じても、次に網のある状態で開いたときに上がります。

入るのに回線は要りますか。

最初の一度だけ要ります。初回に鍵とノートが手元へ降りてきます。そのあとは、好きなだけ回線なしで過ごせます。

考えはあなたのもので、サーバーのものではありません

読める相手に私的なものを預けるのは、そろそろやめにしませんか。

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